シリンジ採血・真空管採血 スピッツに入れる順番

 

看護師5年目のポンコツナースなちこです。

 

突然ですが、

採血にはシリンジ採血真空管採血がありますが、

この二つでスピッツに入れる順番が違います!!

 

 

この度私の働いている職場で

検査科から全看護科にスピッツに入れる順番ちゃんとしろや!!!

と怒お叱りを受け、正しいスピッツに入れる順番を教えていただいたので、

記録していきたいと思います。

 

 

採血を入れる順番

シリンジ採血の場合

 

(採血ホルダーを使用しないで、シリンジに翼状針をや、針に直接にシリンジをつけた場合の採血です。)

 

凝固→血算(末血)→血糖→生化

根拠→シリンジに血液を入れている時間が長いほど血液が凝固してしまうため。

つまり、凝固の採血管(抗凝固剤)が入っているスピッツから入れます。

 

真空管採血の場合

 

 

生化学→凝固→血算→血糖→その他

根拠→真空管採血では最初の血液は刺入時の組織液が混入するため、凝固しやすくなっていて、

この組織液は血液凝固を促進させるので、抗凝固剤の入った凝固の採血管は不向き。

そのため、凝固を促進させる物質が入っている採血管である「生化学」を先に入れます。

 

採血時の留意点

駆血帯を締めている時間の影響

 

駆血帯を長い間締めていると、ぎょおうこ系の活性化が起こり凝固しやすくなる。

Hb,せっきょっ級などの測定にも影響を及ぼす。

細胞内からKなどが血液中に流出する恐れもある。

採血時のグーパーの影響

採血時にグーパーをしてしまうと、筋肉からクレアチニンやKが放出されて正しい検査データが得られなくなる。

 

溶血による採血データの変化

検査科から「溶血したので、採血を取り直してください」と連絡がきて取り直した経験はありますか?

溶血すると血液データに影響が起こります

★上昇するもの

K,LD,AST,ALT,ACP,Fe

 

★値が低下するもの

Na,CL,Ca,LAP,ALP

 

溶結させないための留意点

溶血させないために心がけること
  1. 消毒後はよく乾かす
  2. シリンジ採血時は内筒を無理に引かない
  3. シリンジの残っている血液の泡を入れない
  4. スピッツの中の薬剤と混和する時は優しく転倒混和する(激しく振ると溶血する)
  5. 採血方法による血液順番を守る

 

 

凝固系スピッツの留意点

 

凝固系のスピッツって少しめんどくさい、、、・

線より少し少なかったり、線より多すぎても、採血の取り直しの電話がかかってきます。

抗凝固剤と血液の混和する比率は1:9なので、

混和費が変わると正確な検査結果が見えないため、

凝固スピッツに入れる際は線ピッタリに入れなくてないけないみたいです。

まとめ

 

 

正直、今まで5年間看護師をしてきましたが、

採血の順番が曖昧になっていました。

夫も5年目ナースなんですが、

質問してみると曖昧でした。

以外とわからない看護師多いんじゃないか、、、??と思って記録に残してみました。

 

駆血帯を締めている時間の影響は

高齢者とか血管の細い人とかいると

無理がありますけど、スピッツの入れる順番はこれから守っていこうと思いました。

 

 

 

 

 

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